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AMAスーパーバイクと世界耐久選手権(TTF-1)が日本のバイクを変えた。

2022年05月16日

みなさん「カワサキ」と言えば「Z」または「ZⅡ(ゼッツー)」と言う方が多いです。

川﨑重工は1972年、それまで開発していた並列3気筒2ストローク(マッハシリーズ)や

メグロから引き継いだバーチカルツイン(W1、W3)に続き、4ストロークエンジンの開発を急いでいた。

ホンダがドリームⅭB750Fourにて、市販車両として世界初の時速200Kmを超えた事を受けて

世界最速(最高速度達成)のマッハで対抗するも、米国ではいち早く排ガス規制のあおりを受けて

白煙をはき散らす2ストロークエンジンや、振動と音の大きなバーチカルツインは受け入れられなくなり

変わってシルキーでスマート、燃費の良いエンジンが求められました。

※ただし、80年代から日本では2ストブーム(レプリカブーム)があり、時代は混とんとしていた。

そんな時に誕生したのが「Z1シリーズ」というモデルである。

1972年に900Super4(Z1)、Z900(A4)が発表され、後に750RS(Z2)が発表される。

1976年にZ1000、1977年にはZ1-R、Z1000MK2を発表した。

ここまでを「空冷Zシリーズの第1世代」と呼んでいる。

 

1981年これまでの排気量1016ccから998ccとした新しいマシンを市場に投入する。

Z1000J「空冷Zシリーズの第2世代」の幕開けである。

排気量の変更は市販車レースを睨んでのことで、実際にJ型ベースのKR1000にて、3年連続で欧州の

世界耐久レースを制覇、グリーンモンスターと呼ばれます。(カワサキのグリーンはここから始まります)

一方、スーパーバイクが盛んだった米国ではJ型ベースのKZ1000Rを操るエディローソンが優勝します。

これを祈念してZ1000R(Z1000S)(ローソンレプリカ)が販売され、ZRXシリーズでも販売された

ローソンレプリカの始まりとなります。

ちなみに「特攻の拓」に登場する鰐淵が操るのは、ローソンレプリカではなく、Jをチューニングしたもので

「ジェイソン」と呼ばれます。

私のマシンもJ型をチューニングしたもので、前後足回りはGPZから移植、オーリンズサス、カウル無しの丸目

角タンク、KERKER、FCR、オイルクーラー、強化クラッチ、エンジン回り黒塗り(他は忘れました)

所有している中で一番「いじっくった」マシンです。