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みなさん「カワサキ」と言えば「Z」または「ZⅡ(ゼッツー)」と言う方が多いです。
川﨑重工は1972年、それまで開発していた並列3気筒2ストローク(マッハシリーズ)や
メグロから引き継いだバーチカルツイン(W1、W3)に続き、4ストロークエンジンの開発を急いでいた。
ホンダがドリームⅭB750Fourにて、市販車両として世界初の時速200Kmを超えた事を受けて
世界最速(最高速度達成)のマッハで対抗するも、米国ではいち早く排ガス規制のあおりを受けて
白煙をはき散らす2ストロークエンジンや、振動と音の大きなバーチカルツインは受け入れられなくなり
変わってシルキーでスマート、燃費の良いエンジンが求められました。
※ただし、80年代から日本では2ストブーム(レプリカブーム)があり、時代は混とんとしていた。
そんな時に誕生したのが「Z1シリーズ」というモデルである。
1972年に900Super4(Z1)、Z900(A4)が発表され、後に750RS(Z2)が発表される。
1976年にZ1000、1977年にはZ1-R、Z1000MK2を発表した。
ここまでを「空冷Zシリーズの第1世代」と呼んでいる。
1981年これまでの排気量1016ccから998ccとした新しいマシンを市場に投入する。
Z1000J「空冷Zシリーズの第2世代」の幕開けである。
排気量の変更は市販車レースを睨んでのことで、実際にJ型ベースのKR1000にて、3年連続で欧州の
世界耐久レースを制覇、グリーンモンスターと呼ばれます。(カワサキのグリーンはここから始まります)
一方、スーパーバイクが盛んだった米国ではJ型ベースのKZ1000Rを操るエディローソンが優勝します。
これを祈念してZ1000R(Z1000S)(ローソンレプリカ)が販売され、ZRXシリーズでも販売された
ローソンレプリカの始まりとなります。
ちなみに「特攻の拓」に登場する鰐淵が操るのは、ローソンレプリカではなく、Jをチューニングしたもので
「ジェイソン」と呼ばれます。
私のマシンもJ型をチューニングしたもので、前後足回りはGPZから移植、オーリンズサス、カウル無しの丸目
角タンク、KERKER、FCR、オイルクーラー、強化クラッチ、エンジン回り黒塗り(他は忘れました)
所有している中で一番「いじっくった」マシンです。